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発展改革委員會 熊必琳氏に訊
作者:土屋 春明    本源:北京事務(wù)所    更新時間:2010-2-21 16:04:32

発展改革委員會 熊必琳氏に訊


 

発展改革委員會 熊必琳氏に訊く
―非鉄金屬産業(yè)の調(diào)整および振興計畫―


<北京事務(wù)所  土屋 春明 報告>

 1. はじめに
 2009年2月25日、”非鉄金屬産業(yè)の調(diào)整および振興計畫(以下、『振興計畫』)”が國務(wù)院で採択されたことを受け、中國非鉄金屬業(yè)界に大きな安堵のため息がひろがった。數(shù)ヶ月間に及ぶ業(yè)界関係者たちの懸念にようやく一応の著地點が見出されたのである。


國家発展改革委員會 産業(yè)協(xié)調(diào)司副司長 熊必琳氏
 振興計畫は、大筋で國務(wù)院の承認を得たものの、業(yè)界関係者たちの胸中にはなおも多くの疑問が渦巻いている。今回の振興計畫は果たしてどれほどの効力を持つのか?巨額の欠損を抱えた企業(yè)を谷底から救い上げる策とは?國による在庫買い上げや電力の直接購入の試行など、論爭の焦點となっている法案は本當に実施できるのか?業(yè)界の変革を促す対策とは?國は支援のためにどの位の予算を割く用意があるのか?
 國務(wù)院から振興計畫が正式に公布されるのに先立ち、雑誌『中國投資』と『人民網(wǎng)』は共同で振興計畫の策定に深く関わる人物、國家発展改革委員會の産業(yè)協(xié)調(diào)司副司長のポストにある熊必琳氏を訪ね、詳細な単獨インタビュー行っている。
 本稿では、インタビュー內(nèi)容の詳細について紹介する。なお、熊必琳氏は、4月14日~16日東京で約3年ぶりに開催されたレアアース交流會議の中國側(cè)代表団の団長でもある。

2. 「待ったなし」の産業(yè)振興
記者:非鉄金屬は鉄鋼・自動車・石油化學(xué)等の産業(yè)に比べて、工業(yè)増加価値(工業(yè)総生産額から中間投入額を差し引いた額)はさほど高くなく、GDPへの貢獻度も大きいとは言えないにも拘わらず、なぜ國は非鉄金屬産業(yè)を調(diào)整・振興対象の10大産業(yè)の一つに組み入れているのか?
熊氏:確かに非鉄金屬は鉄鋼・自動車・石油化學(xué)等の産業(yè)に比べれば規(guī)模の小さな産業(yè)と言えるが、その重要性や戦略的な地位は明らかである。非鉄金屬は重要な基礎(chǔ)原材料であり、製品の種類も多く、関連分野も広い。付加価値性も高く、ハイテク産業(yè)を振興する上で支えとなる材料を生む産業(yè)である。電力・交通・建築・機械・電子情報・航空・宇宙・國防・軍需工業(yè)などの広い分野で利用されており、國の経済や社會の発展や雇用面で大きな役割を果たしている。
 2008年、中國の銅・アルミ・鉛・亜鉛・ニッケル・アンチモン・水銀・マグネシウム・チタンといった合計10種類の非鉄金屬の生産量は2,520萬tに達し、一定規(guī)模以上の企業(yè)による工業(yè)増加価値は5,766億元(830億US$相當)で、全國のGDPに占める割合は1.9%であった。非鉄金屬産業(yè)に直接従事する就業(yè)人口は300萬人に上り、中國は非鉄金屬の世界最大の生産・消費國である。
 中國の非鉄金屬産業(yè)は資源の狀況や製品価格において世界市場と完全に同調(diào)しているため、今回の金融危機でかなり大きな打撃を受けており、そのダメージの大きさは他の業(yè)界を上回っている。消費が勢いを失い、価格が大幅に下落した。2008年7月上旬から同年12月末にかけての各種非鉄金屬の価格下落幅は、銅58%・アルミニウム44%・鉛43%・亜鉛43%・ニッケル49%となっている。2008年9月から10月にかけて非鉄金屬の価格が暴落したことを受け、長期契約のもとに輸入していた銅・鉛・亜鉛精鉱等の原料価格が同時期における原料のスポット価格を上回るという事態(tài)になった。中國非鉄金屬工業(yè)協(xié)會の統(tǒng)計によれば、業(yè)界73の重點企業(yè)の第4四半期における欠損は127億元に上った。業(yè)界全體で赤字を出したことになる。このような狀況下、企業(yè)では在庫が急増し、運転資金が不足するようになった。加えて生産量も大幅に減少し、生産停止に追い込まれた企業(yè)も多い。業(yè)界全體が多くの問題を抱えている今、非鉄金屬産業(yè)の振興策を講じることは、一刻の猶予も許されない狀況にある。

記者:最近、國內(nèi)における非鉄金屬の主要品目の価格はやや上向きの傾向にあるが、これは業(yè)界が最悪の時期を脫したということを示すものなのか?今年の情勢の見通しについてどう考えるか?
熊氏:このところ銅・アルミ・鉛・亜鉛・ニッケル・チタンなどの価格がいくらか上昇しているのは、國の在庫買い上げや內(nèi)需拡大政策が功を奏し始めたのと、少し前に見られた市場の過剰反応が一段落したことによるものである。とは言え、市場の力のない狀況にいまだ根本的な変化は見られない。目下のところ、國際的な金融危機による非鉄金屬業(yè)界への影響はなおも広がりつつある。2009年の世界全體の銅とアルミの需要量は、銅1,790萬t、アルミ3,740萬tと予想されており、前年比はそれぞれ1.6%減と3%減である。國內(nèi)市場も下降傾向にあり、2009年の各種主要金屬の予想消費量は銅490萬t、アルミ1,250萬t、鉛270萬t、亜鉛350萬tで、前年比では銅2%減、アルミ0.8%減、鉛11.5%減、亜鉛5.4%減となっている。アルミ材の輸出量は約100萬t落ち込んで、前年比50%減となることが予想されている。
 従って、市場に一時的な回復(fù)の兆しが現(xiàn)れたからといって、情勢を楽観し過ぎてはならない。今は、企業(yè)は冷靜な判斷を行い、関係省庁や業(yè)界団體も理性的な態(tài)度で情勢を見極め、対応すべき時である。

3. 大規(guī)模な調(diào)整は必然の成り行き
記者:非鉄金屬業(yè)界の危機的狀況は一種の必然、というのはどういう意味か?
熊氏:振興計畫では、現(xiàn)在非鉄金屬業(yè)界が直面している狀況は、金融危機という外部要因の他に、業(yè)界自身の構(gòu)造上の問題という內(nèi)部要因にも起因していると強調(diào)している。つまり、長期間にわたって粗放型の発展が続いた間に蓄積された矛盾が、市場が変化を迎えたのを機に噴出してきたということであり、これは各方面が共通して認識しているところである。非鉄金屬業(yè)界が數(shù)年に及ぶ高度成長を経た今、ここで大規(guī)模な調(diào)整を行うことは必然の成り行きである。

記者:現(xiàn)在、非鉄金屬業(yè)界が抱える根深い問題にはどのようなものがあるのか?
熊氏:現(xiàn)在の非鉄金屬業(yè)界は、以下のような多くの根深い矛盾や問題を抱えている。
[1]一部の製品や生産能力が過剰になっている。2008年度末の時點で、電解アルミの既存および建設(shè)中の生産能力は1,800萬tを上回っているが、同年の消費量は1,260萬tで、産業(yè)能力が消費量を大幅に超えている。この他に銅・鉛・亜鉛・チタン生産の分野にも、後先を考えない開発が原因で、原料供給と需要の深刻なアンバランスが生じている。
[2]産業(yè)全體のバランス調(diào)整を早急に行うことが必要である。近年、一部の地方では盲目的な投資に走り、エネルギーや資源に乏しく、環(huán)境容量も小さい地域におよそ300萬t級の電解アルミや1,000萬t級の酸化アルミ生産プラントが建設(shè)されている。また、資源の狀況や環(huán)境保護の必要性を顧みず、100萬t近い規(guī)模の鉛や亜鉛のプラントを建設(shè)したところもある。しかも技術(shù)レベルは低い,F(xiàn)在、これらのプラントの多くはすでに減産あるいは生産停止に追い込まれている。
[3]産業(yè)集約化の程度が低い。各種主要金屬の製錬業(yè)を営む企業(yè)數(shù)を見ると、銅40・アルミ97・鉛および亜鉛200となっており、平均生産規(guī)模は銅が9萬t/年、アルミが17萬t/年、鉛および亜鉛が4萬t/年と規(guī)模が小さく、諸外國の平均値である銅15萬t/年、アルミ25萬t/年、鉛および亜鉛10萬t/年を下回っている。また、電解アルミ生産においては企業(yè)コストの40%を電気料金が占めると言われているが、わが國ではその企業(yè)の大半が自家発電設(shè)備を持っておらず、市場リスクに対する抵抗力が弱いことも問題である。
[4]資源の供給保障の面で弱い。わが國の非鉄金屬資源はもともと豊富とは言えず、海外への依存度が高い。2008年の各種金屬製品の海外依存率は、銅73%、アルミ53%、鉛31%、亜鉛32%、ニッケル78%である。現(xiàn)在、わが國は國外に銅約8萬t、鉛・ニッケル約6萬tに上る生産権益を保有しているが、日本の銅115萬t、韓國の亜鉛80萬tの権益保有量に比べ大きな開きがある。しかも、わが國の資源開発利用の水準は低く、銅・鉛・亜鉛の大量の低品位鉱をはじめ、主要鉱物と同一鉱床に存在する鉱物や選鉱・製錬が困難な鉱物がいまだ十分に利用されていない。石炭とアルミの同時産出が可能な資源についても、現(xiàn)時點では燃料用石炭の生産に使われているのみで、アルミ資源は利用されていない。
[5]自主技術(shù)革新能力が不十分である。企業(yè)の技術(shù)開発力が弱く、電子情報・國防軍需工業(yè)・航空などの重點分野における高性能材料のニーズに応えることができていない。航空機用の中厚板や高精度印刷用のアルミ板、無酸素銅材、フレーム材などの銅・アルミ・チタンの加工製品の水準はなおも低-中レベルにあり、大量に輸入する必要がある。加えて、高精度圧廷機や大斷面・複雑斷面形狀押出し機などのキー・テクノロジー機器も主として輸入に頼っているのが現(xiàn)狀だ。
[6]リサイクル利用の水準が低い。非鉄金屬の原料リサイクルシステムが確立されていない。企業(yè)の數(shù)は一萬にも上るが、規(guī)模が小さく、技術(shù)・設(shè)備面で遅れている上に、汚染物の排出量やエネルギーの消費量も大きい。資源のリサイクル率が低く、市場の変化に順応する力が弱い。世界的な金融危機の影響で、金屬リサイクル業(yè)を営む多くの企業(yè)が生産停止の狀態(tài)に追い込まれている,F(xiàn)在、銅くずから銅材を生産する企業(yè)の70%、アルミのリサイクル企業(yè)の50%以上、鉛のリサイクルを行う企業(yè)の60%以上が生産を停止している。
[7]立ち遅れた企業(yè)の淘汰がなかなか進まない。2008年度末の時點で、技術(shù)・設(shè)備面で立ち遅れた生産能力の狀況は以下の通りである。プリベーク1式小型電解槽による電解アルミの生産能力は80萬t、銅製錬生産能力は30萬t、亜鉛製錬生産能力は40萬t、舊式焼結(jié)爐による鉛精錬能力は60萬tに上る。この他にも環(huán)境保護基準をクリアしておらず、エネルギー消費量の大きい鉛焼結(jié)機による生産能力が未だ150萬t弱ある。

記者:長期的な観點から、非鉄金屬産業(yè)の今後をどう見據(jù)えているか?
熊氏:まず、非鉄金屬業(yè)界では大規(guī)模な調(diào)整を行うことになるであろう。國とし
ては業(yè)界が持続可能な発展の道を歩むように支援していく。わが國が都市化・工業(yè)化・情報化を?qū)g現(xiàn)する上で、非鉄金屬産業(yè)は重要な役割を果たすという考え方に変りはない。また、ハイテク産業(yè)の成長を支える産業(yè)としての位置づけや産業(yè)発展の基本路線にも変更はない。従って、「非鉄金屬産業(yè)の調(diào)整および振興計畫」の策定と実施によって総合的な対策を講じ、國內(nèi)市場の安定を図る。世界的な金融危機によってもたらされた淘汰のメカニズムを利用して、立ち遅れた工場の淘汰を進め、企業(yè)の統(tǒng)合再編を促し、成長パターンの転換と産業(yè)構(gòu)造の最適化を図る。同時に、世界的な資源価格の下落という機に乗じて、中國企業(yè)が海外に進出して鉱産資源の権益を獲得することを奨勵し、新たな経済サイクルにおいてイニシアチブを握れるようにする。これは非鉄金屬産業(yè)の持続可能な発展を促す上で重要な意義を持っている。

1 アルミ製錬において、アルミの酸化物であるアルミナを、氷晶石などのふっ化物を高溫で溶かした電解浴を使用し、陰極板(カソード)と陽極板(アソード)を設(shè)置した電解爐に入れて電気分解により還元する。電解爐は陽極の形狀によりゼータベルク式とプリベーク式があり、近年は電流容量の増加や環(huán)境問題にも対応するプリベーク式が主流となっている。アルミ[原料]その1 、やさしい技術(shù)読本 1997年3月発行、神戸製鋼(http://www.kobelco.co.jp/alcu/technical/almi/1173955_2752.html

4. 新政策では「対癥療法と根治療法」を併用
記者:振興計畫の基本原則や計畫目標について簡単に説明いただきたい。
熊氏:今回の振興計畫には5つの基本原則がある。成長の維持と構(gòu)造調(diào)整を同時進行させるという考えに立って、短期的な対策と長期的な対策、対癥療法的な策と根治療法的な施策の両方を盛り込んだ內(nèi)容となっている。
[1]危機への対処と産業(yè)振興を結(jié)び付ける。非鉄金屬業(yè)界が現(xiàn)在直面している困難な狀況を打開し、市場の安定を図り、先進的な生産力・重點企業(yè)・主要製品を守ることで産業(yè)が安定的に進展していけるようにする。市場の淘汰メカニズムを利用して、各種の有利な要素を生かしながら、産業(yè)の構(gòu)造調(diào)整を進め、業(yè)界の競爭力を高める。
[2]総量コントロールと産業(yè)全體の再配置をリンクさせる。エネルギー・資源・環(huán)境・市場などの條件に則って生産能力の拡張を厳しく規(guī)制する一方で、技術(shù)的に立ち遅れた工場の淘汰を進める。非鉄金屬業(yè)界と川上・川下産業(yè)との合併を促し、資源やエネルギー面で優(yōu)位性を持つ中西部地域において製品加工業(yè)を振興し、産業(yè)全體の配置調(diào)整を行う。
[3]自主イノベーションと技術(shù)変革を結(jié)び付ける。キー・テクノロジーの導(dǎo)入という段階からその技術(shù)を自己のものとして消化し、再創(chuàng)造に向かう段階へと進み、個々の技術(shù)に対する研究開発を集結(jié)させ、それらを創(chuàng)造へと繋げていく取り組みに転換していく。創(chuàng)造的かつ先進的な技術(shù)を積極的に応用することで産業(yè)に変革をもたらし、技術(shù)と設(shè)備のレベルや製品のクォリティの向上、製品の品目の拡大、資源とエネルギー浪費の削減を?qū)g現(xiàn)する。つまり科學(xué)技術(shù)力の後押しによって産業(yè)構(gòu)造の変革を進めるということである。
[4]業(yè)界の再編と體制改革を結(jié)びつける。體制を改革することで、企業(yè)再編の過程で発生しがちな財政稅収や利益の分配・資産の振り分け・債務(wù)審査や処置等における障害を取り除く。非鉄金屬業(yè)界におけるグループ企業(yè)の形成と地域間・業(yè)界間の企業(yè)再編を進めるために有利な體制を整える。
[5]資源の開発と節(jié)約を並行して進める。國內(nèi)の非鉄金屬資源を適切に開発利用し、內(nèi)需を満足させることに中心に置き、直接輸出を制限し、間接輸出を奨勵する。海外での資源開発を積極的に行う。循環(huán)型経済への転換に注力し、リサイクルの実施水準を上げ、資源の節(jié)約と総合利用を進める。
 振興計畫の目標としては、まず2009年の非鉄金屬業(yè)界を安定させるということがある。3年後(2011年)の到達目標として、非鉄金屬産業(yè)が成長に向けて安定した軌道に乗り、産業(yè)構(gòu)造の改善、成長パターンの転換、イノベーション能力の著しい向上が見られ、業(yè)界が持続的に発展していくための土臺を築くことを掲げている。

記者:それらの目標を達成するために、どのような財政・稅収面の施策や関連制度などの細則を打ち出す予定か?
熊氏:振興計畫では、12項目の対策と実施を保障するための條件を打ち出している。具體的には以下の通り。輸出稅収政策の改善、國による在庫買い上げの早急な実施、技術(shù)改革への投入拡大、企業(yè)の統(tǒng)合や再編に関する政策、企業(yè)の海外進出支援、産業(yè)政策の改定、資源の適正配置、「アメとムチ」を使い分けた融資政策の続行、省エネ・汚染物排出量削減基準に反した対象への責任制度、産業(yè)リスク情報の交換・開示制度の確立、協(xié)會の擔うべき役割、政策実施後の評価制度など。

5. 焦點―國による在庫買い上げ実施と電力直接購入の試行
記者:國による在庫買い上げが業(yè)界の一つの焦點になっているが、現(xiàn)在、この政策の実施に関してはどの段階まで進んでいるのか?また、どの企業(yè)の製品を買い上げるのか、という選択に関してはどのような原則に沿って行っているのか?
熊氏:國務(wù)院の承認を得て以降、國家発展改革委員會はすでに銅・アルミ・亜鉛などの非鉄金屬に対して一部買い上げを?qū)g施している。これは市場が自信を回復(fù)し、企業(yè)の製品在庫を減らし、運転資金不足を解消し、市場価格を安定させる上で有効な方法である。実際、アルミと亜鉛の価格は2008年度末に比べて上昇している。しかし、非鉄金屬の市場価格は現(xiàn)在もなお低めであり、企業(yè)の在庫も多い,F(xiàn)在のような情勢下では、國による在庫買い上げ強化の必要性は非常に高いと考えている。それゆえに振興計畫の中でも銅・アルミ・亜鉛について國による在庫買い上げを引き続き実施する旨を明確にしている。情勢の成り行きによっては、買い上げの規(guī)模拡大を検討することも視野に入れている。國としては、國の環(huán)境保護基準や土地法規(guī)、投資管理規(guī)定に合致している國有企業(yè)を重點的に支援していくつもりだ。

記者:電力の直接購入の試行を?qū)g施するか否かというのが振興計畫策定上の一つの爭點になっているが、國務(wù)院はこの件を承認したのか?もし承認したのであれば、いつ頃の実施が可能か?
熊氏:國務(wù)院によって原則採択された振興計畫では、「電力直接購入の試行を進め、企業(yè)の活力を増強する」ことを非鉄金屬産業(yè)の調(diào)整・振興策の主要施策の一つとして位置付けている。また、電力直接購入の試行を早急に進め、國の環(huán)境保護基準や土地法規(guī)、投資管理規(guī)定に合致し、産業(yè)構(gòu)造調(diào)整に貢獻できる中核的な電解アルミ企業(yè)を重點的に支援することで、その生産コストの削減と企業(yè)の體質(zhì)強化を図るべきであると明確に述べている。現(xiàn)在すでに中國アルミ業(yè)の支社や、包頭アルミ業(yè)、雲(yún)南アルミ業(yè)など合計15の企業(yè)が試行対象として決定しており、今後の狀況を見ながら、試行の対象企業(yè)を徐々に増やしていく予定である。電力の直接購入を試行する目的としては、巨額の欠損を抱えた企業(yè)が一日も早く通常の稼動狀態(tài)に戻れるようにするということに加えて、発電會社・電力網(wǎng)會社・需要家企業(yè)の間で安定した需給関係を維持し、好循環(huán)を形成するということがあり、多方面に利益をもたらす施策である。直接購入した場合の電力価格は一般の電力価格に比べ1kWh當たり0.03~0.06元安くなるので、電解アルミの電力消費量を約14,000kWh/tとして、1t當たりのコストを300~800元削減できることになる。電解アルミの生産企業(yè)が通常の稼動狀況を取り戻すのに貢獻できるものと思われる。
 振興計畫の中に電力の直接購入の試行を重點事業(yè)として盛り込むことについては、國務(wù)院も原則承認しているが、この措置は可能な限り早く実施する必要があるため、関係省庁と國家電力監(jiān)督管理委員會、電力網(wǎng)會社などの間で話し合いを重ねた上で、実施細則や実施方法を早急に打ち出さなければならない。

記者:國による在庫買い上げと電力の直接購入の試行は、あたかも溺れる者に“わら“を投げるような一時しのぎの策に過ぎず、企業(yè)の競爭力を根本から向上させることにはつながらないという意見もあるが、その點についてはどう考えるか?また振興計畫にはどのような”根治策“があるのか?
熊氏:前述したように、現(xiàn)在は危機の最中という特殊な狀況にあり、業(yè)界全體が深刻な赤字に陥っている。まず先進的な生産能力や中核企業(yè)を危機から救い出すことが先決だ。そうして初めて産業(yè)の將來について語ることができるというものではないだろうか。これらの措置が“救命”用のものであることは確かだが、しかし“わら”ではなく、“浮き輪”だと考えて欲しい。しかも、目下は業(yè)界が生き殘れるか否かという狀況であり、將來に向けて體力をつける上でもこの措置は必要不可欠だ。さらには、國による在庫買い上げと電力直接購入の試行は性質(zhì)を異にする措置である。國による在庫買い上げは短期的な行為に過ぎず、その目的は市場に自信を持たせることや企業(yè)の資金繰り圧力の緩和、価格の安定化にある。國としても今後3年間ずっと継続して買い上げるというようなことはあり得ないであろう。一方、電力の直接購入は継続して推進していく措置であり、システムとしての確立を目指す方向で努力していくべきものである。もちろん、これらの応急措置だけでは、非鉄金屬業(yè)界の調(diào)整・振興には全くもって十分とは言えない。そのためにこの振興計畫では5つの大原則と12項目の対策を打ち出している。技術(shù)改革に対する投資の強化、企業(yè)統(tǒng)合や企業(yè)の海外進出に対する奨勵、淘汰メカニズムを利用して企業(yè)管理を強化すること、資源の利用水準を上げることなどはどれも“根治策”であり、企業(yè)の総合競爭力を強化し、業(yè)界內(nèi)の根深い問題を解決する上でも役立つものである。

6.大を保護し、小を淘汰して一石三鳥を目指す
記者:非鉄金屬業(yè)界の統(tǒng)合再編を促し、産業(yè)の集約化を進めるために、振興計畫にはどのような具體措置が盛り込まれているのか?
熊氏:振興計畫では業(yè)界の再編を促し、企業(yè)の総合的な競爭力を強化することを重點事業(yè)の一つに挙げている。実力を備えた銅・アルミ・鉛・亜鉛などの生産企業(yè)がさまざまな形で再編を行い、規(guī)模の拡大やグループ化を図ることで産業(yè)の競爭力を高めることを奨勵している。中央企業(yè)(中央政府が監(jiān)督・管理を行う國有企業(yè))の地域間での統(tǒng)合・再編や、地方の企業(yè)の域內(nèi)または企業(yè)グループ間の再編、アルミ生産企業(yè)と石炭業(yè)・電力會社などの業(yè)界を越えた再編、金屬のリサイクル企業(yè)間の再編などについて支援を行う。
 同時に、國は企業(yè)の再編統(tǒng)合に関する政策措置の充実と実施に努める。具體的には、人員の配置や企業(yè)資産の振り分け・債務(wù)審査と処置・利益分配等の問題を適切に解決することや、経営統(tǒng)合の推進、コーポレート・ガバナンスの整備や企業(yè)のマネジメント・レベルの向上、省・區(qū)を越えて経営統(tǒng)合を?qū)g施した大企業(yè)の技術(shù)改革関連プロジェクトに対して行う支援策などが含まれる。

記者:業(yè)界再編に當っての具體的な達成目標は?
熊氏:3~5グループの実力ある総合企業(yè)集団を形成するという目標がある。全國生産量において銅・アルミ・鉛・亜鉛分野の國內(nèi)トップテン企業(yè)による生産量の合計が占める割合を、2007年の銅73%、アルミ57%、鉛40%、亜鉛52%から2011年には銅90%、アルミ70%、鉛60%、亜鉛60%にまで引き上げる。

記者:再編によって規(guī);驀恧毪摔、立ち遅れた産業(yè)能力の淘汰が必然となるが、これについて國はどう対処するつもりか?
熊氏:期限をきって立ち遅れた生産能力を淘汰していかなければならない。振興計畫では、2009年の淘汰目標を銅製錬30萬t、鉛製錬60萬t、亜鉛製錬40萬tとしているほか、技術(shù)的に遅れたプリベーク式小型電解槽を使用している電解アルミの生産能力を2010年度末までに80萬t淘汰することになっている。同時に厳しい総量制限を?qū)g施し、國の産業(yè)政策に従って、今後3年間は電解アルミの生産プラントの新設(shè)・増設(shè)を原則許可しない。業(yè)界參入基準と登録制度を厳格に守り、銅・アルミ・亜鉛・チタン・マグネシウム生産工場の新設(shè)を制限する。反射爐・送風爐を使用している銅製錬工場や焼結(jié)爐を使用している鉛精錬工場、設(shè)備の立ち遅れた亜鉛製錬工場、プリベーク式小型電解槽を使用している電解アルミ工場の淘汰を期限どおりに完了させる。加えて、エネルギー消費量が大きく、汚染排出の多い焼結(jié)機鉛製錬工場も段階的に淘汰していく。

記者:エネルギー消費量と汚染物質(zhì)排出量が大きいというのが非鉄金屬業(yè)界の特徴だが、それが非難の対象にもなっている。業(yè)界が苦境に陥っている時は、省エネ・汚染物質(zhì)排出削減の要求基準を緩めてもよいのではないかという意見もあるが、これについてはどう考えるか?
熊氏:私の考えは全く反対だ。なぜなら非鉄金屬業(yè)界の高エネルギー消費・高汚染排出という問題は、主に立ち遅れた生産能力が根源となって起こっているからだ。業(yè)界が危機的狀況にある今こそ、粗放型の成長パターンによって生じた多くの弊害を市場の淘汰メカニズムに頼る形で一掃し、遅れた生産能力を淘汰することで、更に高い省エネ・汚染物質(zhì)排出削減目標を達成することができるものと思われる。
 なお、振興計畫では省エネ・汚染物質(zhì)排出削減において成果を挙げることを重要な目標として掲げている。2010年までの具體的な數(shù)値目標としては、國家重點電解アルミプラントにおける直接の電力消費量を12,500kWh/t以下に引き下げ、粗鉛製錬に係るエネルギー総合消費量を石炭に換算して380kg/t以下に抑えることに加えて、イオウの利用率を97%以上に引き上げ、余熱回収利用率をほぼ100%にし、固形廃棄物の無公害化処理率を100%にすることが挙げられている。その他にも年間で石炭に換算して170萬t相當のエネルギー消費をカットすることや、電力消費を60億kWh節(jié)減し、二酸化イオウの排出量を約85萬t削減することなどが目標として掲げられている。

記者:立ち遅れた生産能力を淘汰し、省エネ・汚染物質(zhì)排出削減目標を達成するための補助的政策としては、どのようなものが振興計畫に盛り込まれているのか?
熊氏:省エネ・汚染物質(zhì)排出削減に違反した企業(yè)に対しては、淘汰を含む責任追及制度を厳しく適用するようにする。遅れた生産能力の淘汰システムについてさらなる検討・改善を加え、淘汰の際に発生する従業(yè)員の再就職や企業(yè)の財産譲渡、債務(wù)処置などの問題に適切に対処して社會の調(diào)和と安定を維持しなければならない。また、省エネ・汚染物質(zhì)排出削減に係る責任追及制度を厳格に実行するため、『國務(wù)院による省エネ・汚染物排出量削減の統(tǒng)計モニタリングおよび審査実施プランと方法に関する通知』に従って、省エネ・汚染物質(zhì)排出削減義務(wù)を果たしていない地域に対しては、同地域での投資プロジェクトの申請に対し一定期間審査・認可を差し止める等の措置を採る。検査チームを立ち上げ、経済・法律・環(huán)境保護やその他の必要な行政手段を総合的に駆使して、立ち遅れた企業(yè)への監(jiān)督検査を強化し、検査結(jié)果を公表する。各級地方政府は、期限付きで淘汰が義務(wù)付けられている工場に対し厳重な監(jiān)督・管理を行い、それらが勝手に拡張工事を行ったり、他地域へ移転したりしないようにする。それらの企業(yè)に対し金融機関はいかなる形式であっても貸し付けを提供することはできず、國土資源管理部門も用地手続きを行ってはならない。

記者:大を保護し、小を淘汰するための措置として他にはどのようなものがあるか?
熊氏:まず金融面での支援が挙げられる。“アメとムチ”を相手によって使い分ける融資政策を引き続き実施する。非鉄金屬業(yè)界の重點企業(yè)に対する融資支援に一層力を傾け、産業(yè)政策・環(huán)境保護・土地法規(guī)・投資管理規(guī)定をクリアしているプラントや合併・再編・海外進出・技術(shù)改革などを積極的に進めている企業(yè)に対しては、株券発行・企業(yè)債券・公司債券・銀行貸付などの面で支援を行う。法律違反や越権認可によって不當に建設(shè)されたプラントや技術(shù)・設(shè)備の立ち遅れた企業(yè)に対しては、引き続き融資制限などの措置を以って対応する。
次に、資源を適切に分配するという観點から鉱山資源分配のあるべき姿を具體化し、大型鉱區(qū)を國の鉱産資源開発計畫に組み入れ、重點企業(yè)に対し優(yōu)先的に分配することで鉱産資源が効率よく、利用されるようにする。
 また、企業(yè)の海外進出支援や國による在庫買い上げ、電力の直接購入の試行、技術(shù)改革プロジェクトなどの全ての施策において、進んだ企業(yè)を保護し、立ち遅れた企業(yè)を淘汰するという姿勢を貫く。

7. 國內(nèi)外からの資源供給を確かなものに
記者:資源の供給保障という點での弱さが非鉄金屬産業(yè)の成長にとって大きな課題になっているということだが、振興計畫では、中國企業(yè)が海外に進出して資源開発や買収を行うことに対してどのような支援策を設(shè)けているのか?
熊氏:國內(nèi)外で資源開発を進めることは非鉄金屬業(yè)界が資源供給力を増強するための重要な方途となる。國は必要條件を備えた企業(yè)が國外で単獨出資あるいは合弁のかたちで鉱山経営を行うことを支援する。中國アルミ業(yè)、五鉱有色金屬、中冶集団などが海外で工場を建設(shè)する予定にしている。
 海外進出企業(yè)に対する國の支援策としては以下がある。
[1]中核的企業(yè)が直接投資や株式購入などの方法を通じて國外の資源保有國との協(xié)力関係を強化し、國內(nèi)で不足している銅・ニッケル・アルミ・鉛・亜鉛などの資源を獲得し、資源の供給力を強化することを支援する。
[2]海外工場の認可手続きを簡略化し、貸付・外貨・保険・財政・稅収・人員の出入國などの面における政策を整える。
[3]海外資産の経営管理を強化し、海外資産リスクの解消と防止に努める。
[4]海外での資源開発に関する計畫を策定し、海外資源開発事業(yè)への參入を厳しく制限する一方で、參入資格を備えた中核的企業(yè)に対しては、資本注入や外貨使用などの面で支援提供を行う。

記者:歐米などの工業(yè)化が進んだ國では、金屬のリサイクル事業(yè)を“都市鉱山の開発”と呼んでいるが、わが國では再生利用率は低い。非鉄金屬の総合利用のレベルを上げるために、どのような対策があるのか?
熊氏:まず國としては企業(yè)が進んだ技術(shù)を採用して、銅・鉛・亜鉛の低品位鉱や主要鉱物の生産過程で二次的に産出される鉱物、選鉱・製錬が困難な鉱物、尾鉱、スラグなどの開発利用を進めて、資源の総合利用を支援する。石炭・アルミが共生する鉱床については資源利用計畫を策定し、アルミ含有量の多い微粉炭フライアッシュの利用に関するモデルプロジェクトを?qū)g施する。銅・鉛・亜鉛の製錬余熱の利用を進める。スラグや赤泥などの固形廃棄物の再利用を進め、生産過程における“ゼロ・エミッション”を?qū)g現(xiàn)する。また、社會全體を網(wǎng)羅する非鉄金屬のリサイクルシステムを確立し、條件を備えた地域に非鉄金屬の回収取引市場や解體市場をつくることを支援する。條件のある企業(yè)が高効率・省エネ型・低汚染設(shè)備を?qū)毪贰⒛觊g生産量30萬t以上の再生銅・アルミなどの生産ラインを設(shè)置することを支援する。資源化の規(guī)模拡大や技術(shù)・製品等級の向上、鉱産資源の消費削減に貢獻する取り組みに対し支援提供を行う。
記者:資源供給能力の強化に関する達成目標にはどのようなものがあるか?
熊氏:國內(nèi)外の資源を開発し、供給量の増加を図るという點では、2011年までに銅・アルミ・ニッケルの原料供給能力を、銅40%・アルミ56%・ニッケル38%にまで引き上げることを目標としている。石炭・アルミ共生鉱床の開発利用に関しては、それによって酸化アルミの生産量を100萬t拡大することを目標にしている。2011年の再生銅と再生アルミがそれぞれの総生産量に占める割合を再生銅35%、再生アルミ25%にまで増やし、2008年の値に比べて再生銅は6ポイント、再生アルミで4ポイント上昇するようにする。

8. 自己の競爭力強化が根本
記者:技術(shù)改革を推進するための政策支援には具體的にどのようなものがあるのか?
熊氏:國は技術(shù)改革を進めるための取り組みを強化する。中央政府の予算に技術(shù)進歩という枠を設(shè)け、貸付や利子補填という形で非鉄金屬業(yè)界の技術(shù)の研究開発を支援する。また同時に、省エネ技術(shù)に対する財政的な報奨も強化し、企業(yè)が進んで省エネ技術(shù)を開発利用することを奨勵する。
 國の産業(yè)政策に合致し、規(guī)定通りの認可過程を経て設(shè)立した中核企業(yè)や、國防軍需工業(yè)・航空宇宙・電子情報などのキー・マテリアル生産企業(yè)を重點的に支援していく。國は技術(shù)改造と研究開発特別プロジェクトを展開し、連続製銅法やアルミ製錬の先進的省エネ技術(shù)など、中國が出遅れている分野の開発強化に努め、國民経済の重點分野において必要とされるハイテクによる加工プロジェクトを?qū)g施する。進んだ製錬技術(shù)を広め、立ち遅れた工場を淘汰し、技術(shù)・設(shè)備の水準を向上させる。

記者:企業(yè)の技術(shù)面の進歩を支援するという點については、振興計畫ではどのような目標を掲げているのか?
熊氏:振興計畫では、2010年までに中國非鉄金屬業(yè)界のイノベーション能力を大幅に増強することを目標に掲げている。獨創(chuàng)型イノベーション・集成型イノベーション・導(dǎo)入消化吸収後の更なるイノベーションを通じて技術(shù)や設(shè)備の水準を引き上げ、キー・テクノロジーや省エネ技術(shù)、高性能製品の研究開発・生産・応用技術(shù)面で大きな進歩を遂げることを目指している。技術(shù)改革によって産業(yè)技術(shù)の進歩を後押しし、製品の品質(zhì)を上げ、品目構(gòu)成の最適化を図る。富化酸素吹込み法などの進んだ鉛製錬技術(shù)を採用したプラントの全體に占める割合を70%まで引き上げ、フレーム材・無酸素銅テープ・中厚板など銅・アルミの高級製品の國內(nèi)ニーズをほぼ満たすようにしていく。

記者:危機に瀕している多くの非鉄金屬業(yè)界の企業(yè)に対して何か提言をいただきたい。
熊氏:非鉄金屬業(yè)界の企業(yè)は現(xiàn)在の市場淘汰メカニズムを十分に利用し、コーポレート・ガバナンスや各種責任制度を整え、市場に対する予見能力や判斷力を養(yǎng)い、リスクマネージメント意識を高め、國際競爭力の増強に努めるべきである。マネジメント面での改革を進め、品質(zhì)管理、生産管理制度や安全操業(yè)規(guī)則などを整備し、社會的責任を自ら進んで果たすようにして欲しい。そして省エネとコスト管理をしっかり行ってコスト削減と収益増大に努めてもらいたい。
 同時に、企業(yè)は管理の情報化を更に重視して、経営効率を上げる必要がある。企業(yè)文化の醸成と人材の育成に努め、特に経営管理や技術(shù)分野で資質(zhì)の高い人材を育成することに力を入れるべきであり、それが企業(yè)に持続可能な発展をもたらす源となる。逆境・順境に関係なく、企業(yè)にとっては常に自社の競爭力を高め、體質(zhì)強化に努めることが成長の根本であると考える。

9.実行こそがカギである
記者:たとえ振興計畫がいかに良いものであっても、肝心なのはそれを?qū)g行できるかである。國は関連細則の策定や実施に関してどのようなタイムスケジュールを設(shè)定しているのか?
熊氏:まさにそのとおりで、振興計畫が効力を発揮できるかどうかは、関係各方面が著実に実行に移せるか否かにかかっている。
 2009年は、國による在庫用買い上げと輸出稅の還付率の引き上げ、技術(shù)進歩プロジェクト、電力直接購入の試行など直接市場を保護するための対策を講じる。同時に、関係情報の交換・開示制度の設(shè)立に著手し、「産業(yè)構(gòu)造調(diào)整指導(dǎo)目録」や関連産業(yè)政策を改定する。向こう3年以內(nèi)にマクロ経済措置の調(diào)整を?qū)g施し、立ち遅れた生産能力の淘汰や企業(yè)再編、海外での資源開発などを推し進め、業(yè)界が安定して成長していけるようにする。
 國家発展改革委員會が工業(yè)情報化部など複數(shù)の省庁と共同で『計畫』を起草するプロセスにおいて、関係省庁や団體、企業(yè)などから寄せられた建設(shè)的な意見を取り入れており、內(nèi)容については各方面のコンセンサスを得ている。対策を確実に実行に移すために、振興計畫では各関係省庁の役割分擔表と進捗管理表を作成している。さらに、國が公布した政策の実施狀況や効果をフォローアップするため、重大政策の事後評価制度を設(shè)けて、新たな政策制定にフィードバックさせることを現(xiàn)在検討中である。この制度は環(huán)境保護部や中國國際工程諮詢公司などの機関が実務(wù)を擔當する予定である。
 各省庁が一致協(xié)力して取り組むことで、振興計畫は期待されている効果を必ずや発揮できるものと確信している。

10.おわりに
 3月19日に開催された中國有色金屬工業(yè)協(xié)會第2期4回理事會の報告では、2008年の中國非鉄金屬産業(yè)界の利益は、昨年10月からの國際的金融危機の影響を受け、対前年比45%減の800億元にとどまったと報告されている。今回國務(wù)院で採択された振興計畫は、中國非鉄金屬産業(yè)界の緊急避難的な救済措置策であると同時に、同業(yè)界が抱えている企業(yè)の數(shù)が多過ぎるなどの産業(yè)構(gòu)造的問題にも言及した計畫である。
 中國有色金屬工業(yè)協(xié)會の康義會長は同理事會において、2009年は、中國非鉄金屬業(yè)界に最も厳しい一年となるが、非鉄金屬業(yè)界の安定的成長を促進するため同協(xié)會は、振興計畫の実施細則の作成に協(xié)力し、本計畫を全業(yè)界に徹底するため全力を盡くすと語っており、引き続き同計畫の具體策について注視する必要がある。


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